こんにちは、両親に150万円借金して就職前にアフリカ大陸を縦断した CJ(@Captainjacksan)です。2007年12月に帰国しましたので、もう8年前のことになります。
いま学生のあなた。大学、バイト、サークル、飲み会を繰り返す毎日の生活に満足していますか?
学生時代は、人生最後の猶予期間と言われています。その貴重な期間を最大限に活用し、人生を豊かにする人が1人でも多く生まれることを願って、この記事を書いていきたいと思います。
目次
学生たちよ、バイトをするな。遊び倒せ!
これこそ、ぼくがこのエントリーで伝えたい唯一のメッセージです。
特に単位取れて卒論も仕上がって卒業を待つのみの大学4年生。全くバイトとかしてる場合じゃないから!
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バイトで稼げる金額は勤め出したらすぐに稼げる程度でしかない
なぜ大学生4年生にバイトを勧めないのか、その理由がこれです。
おおよそですが、学生が1年間必死にバイトして稼げる金額は、社会人として働き出したら数ヶ月で稼げてしまう金額でしょう。
それなら。どうせ半年後には働かないといけないのなら。
貴重な大学4年生の1年間は働かず、人生最後の貴重な休暇を満喫してほしいと思います。
遊び倒すとは
勘違いしてもらいたくないんですが、この場合の遊びには、ギャンブルやキャバクラ、サークルの飲み会などは含みません。前者は大人になってからでもできますし、後者はすでに経験済みだと思うからです。
キャバクラなんかは確かに楽しいし学びも多いんですが、お金のない大学生のうちに優先してやっておくべき遊びではないかなと思います。
タイトルで対象をあえて大学4年生と絞っているのは、それまでの3年間の間にいわゆる大学生活を満喫してもらいたいから。勉強、バイト、サークル、飲み会、趣味、恋愛、読書、映画鑑賞、旅行、就活とかですね。まぁ、正直3年間も使わなくてもいいとは思いますが。
これらを一通り経験し尽くし、少なくとも大学4年生の1年間は遊びの権化のごとく遊び倒す。コレです!
やりたい遊びをリストアップしてみよう!
お金と時間に余裕がないとできないこと、会社員として勤め出したらなかなかできなさそうだけどやってみたいことを思いつく限りリストアップしてください。最もやりたいことから順番に叶えていきましょう。
ちなみに、当時のぼくのリストアップは、こんな感じでした。
- 樹海の奥でテントを張って泊まってみたい
- ダイビングのライセンスを取りたい
- 沖縄本島をドライブしたい
- アフリカを旅してみたい
- ヒッチハイクで北海道に行ってみたい
- 真冬の北海道を車で旅してみたい
- 北海道最北端の岬に行ってみたい
- マリモで有名な阿寒湖に行ってみたい
- 北海道からヒッチハイクで長崎の友達に会いに行きたい
- 1年間留学していたフランスに旅行に行きたい
- 留学時代一目惚れして振られたフランス人の娘にもう一度会いたい
- インドに行くかタイでマッサージを習いたい
結果的に就職前に全て叶えましたが、普通に考えてこれだけ豪遊する資金をバイト代でまかなうのは難しいですよね。そこで、ぼくはある行動に出ました。
お金を借りてしまうのも一つの手
そう、借金です。
リストアップ内容を見てみると、どう考えても予算が足りないことも出てくるでしょう。というか、まだ十分に稼ぎのない大学生であれば間違いなくそうなると思います。
でも安心してください。両親や親戚などに頭を下げ、出世払いをお願いしましょう。大丈夫。今までの養育費や学費に比べれば微々たるものです。
ちょっと待ってください。大丈夫。いきなり借金のススメとはけしからん!・・・と言いたくなるおじさんの気持ちもわかります。
でも、奨学金は借りていいのに、人生を豊かにするための100万円はダメなのでしょうか。学費自体は。一人暮らしだとしたら、その家賃は。仕送りはどうなっていますか?
とんでもないことのように聞こえるかもしれませんが、ひとたび働いてしまえば、数十万円程度ならそれこそあっという間に、100万円でも数年くらいかければ特に無理なく返せるはず。
ところが、学生が自分で残された限りある時間を謳歌するための必要額を稼ぐのは大変です。感情は置いておいて、合理的に考えてもらえばと思います。それだけの価値は必ずあります。
もし親族に本当に金銭的に余裕がなければ、お世話になっている先輩や教授など、親しくしていただいている大人に事情を話し、スポンサーになっていただいてもいいでしょう。
ぼくの場合はありがたいことに父が貸してくれましたが、もしお父さんに貸してもらえなかったら俺が貸してやると言ってくださっていた40代のテレビ局勤務の方がいました。大変ありがたかったです。
もし家庭に金銭的余裕がなく誰にもお金を貸してもらえない場合は、そうなることを見越して、事前にバイトをしながら空いた時間にお金を稼げるサイドビジネスなどに取り組んでおくことをオススメします。ブログを書いたり起業するなど、雇われる以外の働き方をオススメします。卒業したらどうせ多くの人は会社に雇われるんですからね。
以下に、両親にお金を借りてアフリカを旅してきたぼくの体験談を紹介します。長くなります。
両親に150万円借りてアフリカを一人旅した理由とは。帰国前日、エジプトの宿で記した魂の叫び
ぼくは実際に両親に150万円の借金をし、アフリカ縦断の旅へ行ってきました。
なぜ借金をしてまでアフリカへ行こうと思ったのか。当時22歳のとある青年がその時何を考えていたのか。なぜアフリカ縦断の旅をしようと思ったのか。
以下、帰国前日の2007年12月21日の夜、あなたと同じくらいの年齢だったぼくが、エジプトの首都カイロの宿で思いのままに書いた文章を掲載します。何かを感じて頂ければ、著者としてとても嬉しく思います。
では、スタート。
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大学を卒業し来年4月からの就職も決まっている僕は、あと半年間実質ニート。
名前はCJ。
そんなわけで、アフリカのエジプトへとやってきたのだ・・・。
帰国直前ながら、一体どういう考えの元両親に多額の借金をしてまでアフリカに来たか、ありのままの考えを書いてみたいと思います。
「は、親から借金して遊んでんの?働けよw」と言われることが時々あるので。
◇
まず冒頭で明確にしておきたいと思います。
ぼくが今アフリカに来ているのは、 幸せにも就職までに与えられた長期休暇を利用して、思いつく限り最高に価値のある経験をしたいと思ったから。
その経験としてアフリカへのバックパッキングを選んだのは、アフリカが日本人にとっておそらくあらゆる意味で世界で最も遠い場所であり、自分の目で見て自分の足で歩くことによって、視野を大きく広げることのできる最高の機会だと考えたからです。
未知の世界を経験しより多くのことを知りたいと思ったとき、アフリカ大陸の存在感はあまりにも強大でした。
南アフリカ・ケープタウン。親切にも前日に家に泊めてくださった現地の経営者の方と空港にて。
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まず、自分の置かれている状況を確認しておきます。
今年3月に大学を卒業し、来年4月の就職を待つ身分。前半の半年間就職活動があったとはいえ、今年度はほぼ一年丸々フリーダム。
このような状況にある場合、せめて一度は旅行へ行けることを夢見つつ、バイトをして稼ぎを得ながら生活する人がほとんどだと思います。でも、ぼくはバイトだけは絶対にしたくありませんでした。
地元の大手企業の内定があり精神的に安定しつつ、長期の自由時間が取れるという幸せすぎる状況下において、バイトに貴重な時間を拘束されることは堪え難かったからです。
これは非常に大きい要素で、この時ぼくは人生において今が最高に恵まれた時間の1つであるということを強く認識していました。この幸せな長期休暇を有意義にしたいという、強い欲求がありました。
ただ、ひとつ注意していただきたいことがあります。
今述べたことは、企業の採用試験に合格した子供が就職までの間遊べる程度の借金を引き受ける経済力のある家庭の場合であって、 家庭の経済的事情により援助が得られず、アルバイトをせざるを得ないケースは除くということです。
そのような場合にはむしろバイトをして家庭を助けるべきだと思いますし、今から述べる内容には全く当てはまらないことを先に断っておきます。
(※学生時代にはこう書きましたが、31歳の誕生日を迎えた今日では、バイトをしながらでもいいので時給に頼らない働き方にチャレンジしておくべきだと考えています。)
南アフリカの子供。
話を戻します。日本で普通に働く限り、きっと定年になるまで連続した一ヶ月の休みを得ることすら難しいでしょう。
それほどに貴重な青年時代の長期休暇をバイトによる少額の賃金と引き替えに潰すつもりはなく、金銭的問題(非常に重要なのですが)さえ解決できれば、その時間を利用して他にやりたいことがいくらでもありました。
そこで、昨年10月、その時点で既に金銭的に頼りきったフランス留学中であったにも関わらず、ぼくは両親にこう頼みました。
「就職までの来年一年間を有意義に過ごすために、150万円貸してください。」
「自重しろよw」「ワロタww」 と思った友人が何人もいることは想像に難くないのですが、まだまだ始まったところです。なんとか我慢して聞いていただければと思います。
当然我が家にも経済的な問題がありますので、すぐに頷いてもらえることはありませんでした。しかし、何度も説得を繰り返した結果、一括ではなく必要な時に少しずつ分けて渡すという条件の元に承諾を得ることができました。
これは少し余談じみた話ですが、一括でないと所持金が尽きる度に何度も何度も催促することになるため、後に100万円ほど一気に貸してくれるように頼みました。
いつも曖昧な返事に終止していたのですが、ある日突然簡単にOKが出ました。まぁ、予想通りだったのですが。マジックワードは、「もし島津に決めたらまとめてすぐ貸してくれる?」でした。
(※就職活動を終えて「ノーベル賞受賞者を排出した地元の優良企業島津製作所」とベンチャー企業の成功モデルと言われたAV界の雄「ソフト・オン・デマンド」の二社から内定を頂き、真剣に後者への入社を希望していたという事情があります。参考記事:著者CJプロフィール -> 就職活動)
株式会社島津製作所本社(京都)
簡単に話しているようですが、100万円以上というのは学生にとってはとんでもない大金です。それだけの大金を借りて働きもせず好きなだけやりたいことをやっているというと、親に大迷惑をかけて遊び回るとんでもない息子だと思う人もいるかもしれません。
あえて、それは完全に間違っていると言わせていただきます。反論を覚悟して言えば、むしろ自らそのように借金を申し出、好きなように遊ぶことは親孝行であるとすら思っています。
今読者の8割がミルコポーズで「お前は一体何を言っているんだ」と思ったと思いますが、まだまだ話は続きます。もう少し我慢してください。
塾に通わせる、ピアノを習わせるなど教育に投資することは、「学力・学歴・技術・能力への投資」です。目に見えて有効な大変有益な投資であり、これに異論はないと思います。
では、広義による遊びに投資することは何でしょうか。それは、「人生経験への投資」だと考えています。勉強一辺倒で成績だけのいい人間より、多少遊びも知っている人間のほうが好まれるのは、この人生経験の差によるものです。
例えば、営業活動中顧客に富士山の話を振られたとしましょう。ここで、
「まだ行ったことないんですけど、私もいつか登ってみたいです」
と答えるのと、
「富士山と言えば、富士の樹海を思い出します。あそこは怖いですよ、奥に入ると飛行機が飛んでるわけでもないのに、空からゴーゴー音がするんです。この前友人と二人でテントを持ち込んで中で一泊したんですけど、夜近くで物音がする度にワインのボトルを武器代わりに両手に持って緊急事態に備えてました。」
と返すのでは、どちらがより興味を惹かれるでしょうか。
ノリノリすぎてちょっとうざいことを踏まえても、後者の方により興味を惹かれるのではないでしょうか。なぜなら、前者は何の経験も必要とせず、誰にでも言える一般論だからです。
過去に大失恋を経験した30歳と、これからクラスの女の子に告白しようとしている高校生1年生を比べてみます。同じ「恋愛」という現象を題材に議論したとき、含蓄をもって雄弁に語れるのはどちらでしょうか。答えは明らかです。
このように、人は自分で何かを経験することによって、頭で知っている知識ではなく生きた体験として新しい物事や考え方を学習し、初めて自分の言葉で語れるようになります。
また、同じ物事に対しても、置かれた環境によって見識には違いが生まれます。
電車が1分遅れれば問題になる社会に育った者と、飛行機が何の理由もなく突然キャンセルされる社会に育った者。
ヨハネスブルグのスラム街に生まれた子供と、日本の裕福な家庭に生まれた子供。
今まさに出産を終えたばかりの母親と、子供の事故死を知らされた直後の母親。
彼らの見る世界は、同じでしょうか。いえ、絶対に違うはずです。
経験や環境だけでなく、知識もそれまでの見識を大きく変えてくれます。
全く何の知識を持たずに見るミイラは、私たちにとって包帯でぐるぐる巻きにされた恐ろしく気持ちの悪い等身大のボロ人形かもしれません。
ところが、実際にミイラとは何かといえば、死者の魂は再び肉体に還るという考えの元、古代エジプト人たちが生み出した遺体保存法による、神秘的な歴史的遺産です。
異なる世界を経験し、知識を得て見識を広げていけば、今まで見ていた物が全く違うように見えてきます。新たな視点を持てるようになるのです。
以上の事柄から、ぼくは信念として、何に対してもより広い見解を持てるようにするため、自分の言葉で語ることのできる世の中の事象をできる限り広げるため、何か興味を惹かれるわくわくするようなこと、人があまりやらないこと、人の興味を引けることなどが目の前にあれば、少し値段が高くても、怖くても、危なくても、できる限りやってみることにしています。
今回のアフリカの旅などがまさにそれですが、細かいレベルで言えばビクトリアフォールズでのバンジージャンプなども同じです。高さ110m。全くふざけた高さです
1回飛び降りるだけなのにおよそ80ドル(9000円以上)とバカ高く、更に悪いことにただ橋から飛ぶだけのくせに生意気にもなかなか怖いときています。楽しいわけは全くなく、この世の中に一人になったらまずやるはずのないアトラクションです。
ですが、ぼくは光の速さで申込み、何の迷いもなく80ドルを支払いました。ぼくが欲していたのは高所から落下するというスリルではなく、バンジージャンプという経験だったからです。
そうして、飲み会3回分ほどの代金で、世界の三大瀑布(滝)の一つ「ビクトリアフォールズでのバンジージャンプ」という経験を得ることができ、コストパフォーマンスとしてはなかなか悪くなかったと思っています。
これにより、今回のバンジージャンプと関連のあるあらゆる話題・・・バンジー、遊園地、滝、川、アフリカなどが出た時、こちらから提供できる話のネタがひとつ増え、おそらく数分はその話で盛り上げることができるはず。悪くない話です。
バンジージャンプは単なる一例ですが、アフリカで経験した全てのことがこうして後から活きてくると確信しています。
これまでの人生で一番怖かった。頭の中で叫んだI WILL NEVER DO IT AGAIN
このようにして研かれていった経験・知識・感性・思考・コミュニケーション能力などは、社会に出てからも間違いなく役に立ちます。
学生時代のそういった経験の差から、月収にしてほんの少し平均より多目にもらえたとしてみましょう。その差により借金はおそらく予定よりも早く返済することができ、得た経験は一生モノとして残ります。多額の借金をして遊びまくる価値は激しくあります。
そもそも、新聞苦学生などの特別な存在を除き、学生のほとんどはその学費を両親もしくは奨学金に頼っているのではないでしょうか?
いくらバイトをして生活費の足しにしているといっても、大学の学費や、そこまで成長させてもらうにかかった費用には到底及びません。そんな身分なのですから、甘えられるところまで甘えてしまえばいいと思っています。甘えて遊び倒して得たものが価値となり、将来必ずその恩は返せるからです。学生が人生最後となるかもしれない貴重な1年の休暇を潰して生活・娯楽費用のために働くことなど、ぼくが親ならば全く望みません。
大変な長文になってしまいましたが、今回アフリカに来て本当によかったと思います。かかった費用は総額65万円を超えますが、少なくとも200万円以上の価値はありました。親切にも最も重大な金銭面で融通を利かせてくれた両親には、ただただ感謝するばかりです。
もっとも・・・・・・もし両親から借りられなければ、無利子での融資を提案してくださった恩人からありがたくお借りするつもりでしたし、もし彼がいなかったとしても、親戚や友人に片っ端から借金のお願いをするつもりでした。
それでも足りなければ、消費者金融を利用してでも都合をつけていたでしょう。
1年間の期限付き無職期間という身分はそれほどまでに貴重だと認識していましたし、実際アフリカに来たことで、その気持ちは確信に変わりました。
◇
これが、アフリカでの最後の日記となります。19時間後には日本へ帰る飛行機の中にいます。色々なことがありすぎる旅であり、たった70日間がまるで1年であるかのように感じられた日々でした。無事帰国できることを願います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2007年12月21日20時59分
エジプト、カイロにて
CaptainJack(CJ)
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
帰国から9年目となる今、あの時借金を申し込んでもアフリカへ行ったという選択は完全に正しかったと、さらに確信を深めています。
なぜなら、この旅を通して世界全ての国に行くという明確な生涯の夢を持つことができたからです。
アフリカ大陸を縦断したぼくが知っているのはたった8ヶ国という事実。それまでに行った国をあわせても、たったの23。世界には206の国と地域があります。23ヶ国に行っても世界のたった12%という事実は、この地球のことをもっと知りたいと思わせるのに十分でした。
たったの65万円で、一生をかけて情熱を注げる対象が見つかったということになりますが、これは投資として見た場合には最高レベルの効率です。得られたものから比べれば、65万円なんてタダと思えるレベル。
人生を賭けたパッションに出会える幸せは、プライスレスですからね。
なお、父から借りた150万円は、帰国後働き出してからすぐに完済しています。
誰からもお金は借りられなさそう・・・。それでも旅に出たいあなたへ
僕の場合は、父が150万円を貸してくれたラッキーなケースでしたが、実際それだけの大金は貸してもらえないことの方が多いと思います。
そんなあなたにおすすめしたいのが、治験です。
学生で時間はたっぷりあるでしょうから、僕が体験した治験の体験談を読んでみて、納得できたらぜひ参加して旅資金の足しにしてください。
行く場所によっては、足しどころか1回の治験で全額まかなえるはずです。
▼18日で32万円稼いだ治験バイトのまとめ記事
最後に一言
人生の価値は、心震える体験の数で決まる。
自分を自分の人生の主役に。
感動に彩られた人生を生きよう!