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JACK HOUSE

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9年前(2007年)にエチオピアを一人旅した時の写真を貼ってくよ!


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こんにちは、エチオピア滞在中小便器を一目見て吐きかけたCJ@Captainjacksan)です。一体どうすれば小便器があんなに汚物になるのか不思議でならない。

大学を卒業し、就職浪人のため4月に入社を待つだけの身分だった2007年秋。思いつく限り最高の経験をしたいと思い、アフリカ大陸縦断の一人旅に行くことにしました。

時が経つこと約9年、当時の出来事が色褪せぬうちに、リアルな旅行記として書き残します。当時22歳のころに現地からmixiに書いていた日記の大部分を残しながら編集していますので、臨場感ハンパないと思います。たぶん(*・ω・)ノ 

 

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エチオピアデータ

人口:8300万人

宗教:キリスト教

民族:オロモ人40%、アムハラ人33-35%、ティグレ人7%、ソマリ人4%など

言語:アムハラ語

通貨:ブル(2007年11月初旬、1ブル≒13円)

副題:トイレどこ? 吐き気こらえた 便器見て

参照:Wikipedia エチオピアより

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エジプトから南アフリカに達する赤線は、今回の旅の全行程の経路です。

 

 

エチオピア到着!宿がしょぼい

ついに来たー!!今回の旅で最も辛かった国、エチオピア様の登場だァー!!!スーダンの首都ハルトゥームから2日かけてバスを乗り継ぎ、 エチオピアとの国境に到着!入国手続きの部屋に一歩踏み入れたら ゴキブリの死体が鎮座してたけど、そんなことはなんともないぜ!

軽やかに入国手続きを済ませ・・・と思ったら、 パスポートは明日返すから今日はこのあたりに 泊まっていけと言われてしまった。こんなとこにパスポート預けるなんてw  ふwwwwwwあwwwwんwwwwwwすぎワロタw しかし、他に成す術がないので聞き入れるしかない。

案内人の小僧に連れられ、宿に着く。この時点でもう夜です。一人暮らしの学生の半分ほどの広さの部屋に、 汚いベッドとパイプ椅子が一つ置いてある。床はフローリングや タイルなどであるはずがなく、当然のように土ときた。電球とコンセントはあるけど、夜10時に強制的に電源が落ちる。

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イメージ画像。これはエチオピアで後に宿泊することになる宿の写真ですが、この時泊まった宿の実物はこれの倍くらいしょぼい。

ちなみにこれはエチオピアの首都アディスアベバの宿ですが、椅子とテーブルをドアの前に置いているのは、 障害物によって物理的に鍵をしようとしたため。ドアの鍵は壊れていました。

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主食のインジェラ。まずい

宿代として15~20ブル(200~260円)を払い、荷物を置いて部屋から出てすぐの食堂代わりのスペースで食事を摂ります。

 

こちら、エチオピアの主食、マジハンパないインジェラ。

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エチオピアの伝統的な主食で、穀物を発酵させた生地らしい。その上に、どう表現して良いかわからないカレーのようなもの、野菜の細切れ?、その他よくわからないものが乗って出てきた。おそらく味はすっぱいクレープと言えば納得してもらえるのではないか。

インジェラがエチオピア版の米のようなもので、 どこへ行っても食べることができる。とはいえインジェラを食べていたのははじめの数日だけで、その独特の酸味があまり好きになれなかったので、 それ以降は全く食べなかった。

店ではだいたいインジェラか普通のパンかを選べるので、 その点はありがたかった。写真のこれが2ブル(26円)ほどで、 エチオピア到着記念という名目で4ブル(52円)ほどのビールを一瓶開けてもらい、エチオピアの初夜を楽しむ。

食事中は勝手に案内してきた案内人の小僧が前に居座り、ずっとコミッションコミッション(訳:案内料よこせ) とうるさかったので、何も渡さないのもどうかなと思い2スーダンポンド(120円)を渡すと、「ワット?ズィスイズミーニングレス!」(無意味) と言われてしまった。

しばらく一人で愚痴愚痴言いながら時には悲しそうな顔をして 5スーダンポンドを要求してきたが、コミッションと宿代が同じなわけがないので放置しておいた。

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コオロギとバッタの歓迎

食事を終え、部屋に戻って眠ることにした。すると、ベッドの上でうごめく黒い物体を発見。でかいコオロギが動いていた。なんでベッドにいんねんw 蚊帳張ってあるのに・・・。

コオロギを触ることに抵抗を感じるようになっている 自分に一縷の幻滅を覚えつつ、掴んでベッドの外に放り投げた。歩き回る音がうるさくてキレそうになる。音はするがこちらには来ないので安心してベッドに潜りこむと、 尻にぐにゅっとした感触が伝わった。今度はバッタだった。足がもげ、力無さそうに動いているその虫の様子を見て、 罪悪感と無常感の入り混じった複雑な感情を覚えた。無意味な殺生は嫌いだ。

蚊帳をものともせずベッドの中に入り込んだコオロギとバッタの洗礼を受け、 この国にいるしばらくの間は大変苦労するであることを予感した。そうしているうちに突然部屋の電気が消え、就寝を余儀なくさせられる。おやすみエチオピア。

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パスポート回収。不安しかない

起きてすぐにパスポートを取りに行く。

パスポートは返してもらえたけど、中に挟んでおいたイエローカード(黄熱病の予防接種証明書)がない。パスポートの置いてあった詰め所の机の引き出しなどを自分の手で 念入りに捜させてもらったが、ついに見つからず。エチオピアの次にイエローカードが必要とされそうなケニアに入国することを 考えれば、これは一大事である。

しばらく探し回ったが、結局見付からずじまい。幸先が思いやられるが、どうしようもないのでそのまま歩みを進めることにする。旅にはトラブルが付き物なので、ある程度努力して解決しないことはスッパリと諦めて次に進むという心構えが非常に大事なのである^0^

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エチオピア入国

大通りに出た。手前がスーダン、奥がエチオピア。 このまままっすぐ歩き、次の町への交通手段を探す。

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「エチオピアへようこそ」とでも言わんばかりの笑顔。彼らのみならず、アフリカの子供たちは、みんな元気である。

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先進国の子供たちも当然同じように元気なのだが、アフリカの子供たちが元気なことについてはやはり特別な感想を抱いてしまう。非常に貧しい生活をしていながら、それでもなお明るさを忘れないという驚きと感動があるからだろう。

 

こちら、エチオピアの公用語アムハラ語で書かれた看板。何が書いてあるのか全くもって理解できない。エチオピア国内でのみ使用されている言語。ミミズにしか見えない。

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そのまま歩き続けていると、道の脇の景色が国境付近から明らかに変わってきた。エチオピア色が濃くなってきているようだ・・・笑

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小屋と家畜のロバ。
エチオピアでは山の斜面の道路沿いにいくつも集落があり、 それらは決まってこのタイプの家で形成されていた。

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3時間の日帰り旅行

少し歩いていくと小さなバスを見つけた。人に聞いてみると、 どうやらこれに乗れば首都のアディスアベバに近づくとのこと。迷うことなく乗り込むが、こんなにうまいこといっていいのだろうか。3時間ほどバスに揺られ、小さな村に到着した。 アディスアベバへ少しでも近づくため、すぐに新たなバスを探すことに。

少し情報を仕入れようと石の上に腰掛けて地球の歩き方を読んでいると、 いつのまにか黒山の人だかりに囲まれていた。30人ほどの中で1人英語のわかる人がいたので、 その人にアディスアベバへ向かうバスがあるか訪ねてみると、「アディスアベバへ向かうバスがある村へ行くバス」があるとのこと。ワクワクテカテカしながらバスを待つことにする^^ もちろんその間も周りは黒山の人だかり。外国人(アジア人?)がよっぽど珍しいらしい。

しばらくするとバスがやってきて、乗り込んで次の町へ行くことに。昨日エチオピアに到着したかと思ったら、短時間で物凄い進みっぷり。村に到着し、次の日にアディスアベバへ出発するバスのチケットを購入する。完璧である^^w そして寄ってきた村人に宿に案内してもらい………って

あれ?

部屋の配置とかテーブルの位置が昨日泊まったとこと一緒ねんけど wwwwwwwwwwwwwww どういうこと?キレそうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

と思ったら、

宿の主人 「やぁやぁおかえり、今日はどこへ行ってたんだい?^^」

キレそうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

3時間かけて見知らぬ村に移動し、さらに首都へ近づけると信じながら、実は同じ村に戻ってきていたという新喜劇。

ところがもうアフリカも3ヶ国目、そういうのは既に慣れているため特に萎える気も起こらず、日帰り村観光に行ったと思うことで心を落ち着かせる。

 

1日の移動で汗をかいたと心を鎮めるためシャワーを浴びようとシャワー室へ。

 

マジで終わってるクソみたいなシャワー室

CJ 「シャワー室どこですかー?」
エチオピア人 「そこにあるでよ」
CJ 「ありがとう^^」

いやしかしね。



これが

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シャワー室に・・・

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見えるだろうか。


ト・イ・レちゃうんかいwwwwwwww キレそうwwwwwwwwwwwwwww

 

と思ったら普通にシャワーでした^p^;ごめん^p^;;エチオピアマジなめてたたすけて^p^;;

 

とりあえずシャワーを浴びることにしたものの、 蛇口が固すぎて全く水が出てこない。こんな汚いところでまた全部服を着て人を呼びに行くのは面倒なので、 バスタオルで股間を隠して外へ出て人を呼んでみた。女の人にびっくりされたよ(*´・ω・`*)

その人が普通に男の人呼んできて蛇口開けてくれた。蛇口硬いよwこれでやっとシャワーを浴びれる・・・と思ったら・・・冷水だった・・・。

アフリカにおいては温水の出ないシャワーなどそれこそご飯が白いのと同じレベルに当たり前なんですが、日帰り村観光と汚すぎるシャワーの衝撃のせいですっかり忘れていました。

しかたなく鳥肌立てながら冷水シャワーを浴びていると、 ぼくのかわいいおしりに向かってバッタが飛んできた。またお前か、ベッドの時といい懲りぬ奴、と思ったら、床(っていうか地面)に目をやるとコオロギが1匹紛れ込んでいた。またお前か。踏みかけたっつーの。

かくしてエチオピア二日目の夜は平和に暮れてゆくのであった。

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朝から馬糞を踏む。おはようございます

翌日。2007年11月6日。なぜか床についてから2時間ほど寝られず、 バスが朝5時に集合という鬼スケジュールだったので徹夜しました。

4時20分になり、眠気と早めに集合場所に着いておきたいという一心で宿から出ようとするも、鍵がかかっていて出られない。門番がドアの近くで寝ていたので門を開けるよう頼んでみると、5時になってバスの運転手が叫び出すのを聞いてから出ればいいとのことであった。バスの運転手が叫ぶのかよw と思ったけど、今すぐに出たいのでそんなことはどうでもよかった。

どうしようもない歯がゆい思いを必死に抑えながらふと空を見上げてみると、 そこには満点の星空が・・・。せや!ここはアフリカ、エチオピア。星空を隠す街の明かりなんてなかったんや!ありがとうエチオピア。シャワー室は汚いけど、星は最高にきれいだよ・・・。

とか思ってたら


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牛のうんこ踏んだ。

なんでこんなとこにあんねんw キレそうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

エチオピアに来てからキレてばっかりw もちろん冗談ですけど(*´•ω•`*)笑

土でうんこをそぎ落としながら旅は続く。

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現地のエチオピア人と3日間一緒に行動

気を取り直し、バスに乗り込む。

別の部屋に泊まっていた現地人がアディスアベバに行くというので、 彼に着いていけば間違いないだろうと思い、アディスアベバまで行動を共にさせてもらうことにした。 幸いなことに、なかなか英語を話すイケメン。

聞くところによると、首都アディスアベバまではこのままバスに乗り続けて3日間かかるらしい。いや長すぎひんそれw

こうしてバスで行くアディスアベバの旅が始まったが・・・


バスから見える

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エチオピアの大自然 

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なかなかどうして

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きれいである・・・。

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 バスに乗っている間、ずっとこんな大自然が広がっている。

ちなみにバスは3日かかると行ってもずっと走りっぱなしではなく、 朝6時ごろから夕方6時ごろまで走って途中の大きな町で泊まり、翌日の朝早くに出発することを繰り返して目的地に辿り着く。

 

仲良くなった乗客たちと。

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この右の彼、何回も名乗ったのに名前を覚えず、結局3日間に渡りぼくのことをジャパンと呼び続けた。

 

ふふふ

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1杯10円のチャイ(紅茶)。おごってくれた(*´•ω•`*)

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バスは外観こそ意外ときれいだが、車内は全くダメ。

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自分の席の下。お、おう・・・。ひどいもんだw

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とはいえこれらの写真はレベルで言うと100のうち30ぐらいで、 まだまだましなほう。写真には収められていないもっと凄いシーンはたくさんありました。

 

エチオピアにはなにやら口の中に含んで3時間ほど噛んでいると 麻薬のような作用を引き起こす葉っぱがあり、車内でも豪快に噛んでいる人たちが何人もいる。そして、 彼らは決まってむしった後の枝や噛まなかった葉やらをそのままバスの床にポイ捨てする。

ほんとに誰でも食べていておもしろい。ほら、こんなふうに。

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ってお前、 運転手やないかーーーい!!

い、、、いや、、、でもそんなの関係ねぇ。だってここはエチオピア。エチオピアなんやで・・・

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無事に首都アディスアベバに到着

2007年11月8日、無事に首都のアディスアベバに到着。

バスステーションの周辺をしばらく歩いてみたが、 大通りから少しわき道に入るとそれはまるでスラムさながらである。大通り沿いはそれほどでもないのだが、物乞いや路上生活者が多い。それも、先進国と比べると、この国の彼らの様相は悲惨である。

足が3~4倍ほどの体積に膨れ上がった象皮病の患者。

背中の奇形でまるで羽が生えたような姿をしている子供。

両手首から先が著しく変形している者。

生後1ヶ月以内であろう乳児を守るように寄り添って毛布1枚で寝ている母親、など・・・。

特に路上でコンクリートの上に横たわる乳児を見たときは、 自分の目を疑ってしまった。

ぼくは、この当時両親から借金して70日もの間アフリカを旅できる無職の日本人。目の前にいるのは、周囲に排気ガスの舞い散るコンクリートの地面を ゆりかごにして眠る生まれたばかりのエチオピア人。

生まれる場所が違うだけで、こうも差がつくものか…。運命とは残酷であると言わざるを得ない。こういった光景を実際に目の当たりにすると、 自分に降りかかる災難(のように見える出来事)はそのほとんどがどうでもいいような小さなものであると認識せずを得なくなる。

日本人に生まれるのとエチオピア人に生まれるのでは、 それこそ天と地ほどの差がある。本人は自覚してなくとも、日本に生まれた時点でそれは相当幸せなことなのだから…。

 

話を元に戻す。

例の彼に聞いてみると、無くしたイエローカードを 再発行できる病院が近くにあるということだった。先に宿を探そうと言われたが、先に今日すべきことを済ませておきたいと主張し、 先に病院へ向かうことにした。

と、歩道の端で物売りの少年が靴下を売っていたので、白い靴下を一足5ブル(67円)で購入。 旅中は何かと靴下が足りなくなっていけない。病院へ向かうため、タクシーを捕まえる。乗ってみると、

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早速コレである。アフリカのシートベルト破壊され率は異常。あぁ、エジプトだけじゃないんだなぁ・・・としみじみ感じる。

イエローカードの申請は書類のみで、再発行してくれと言うと何の問題もなくカードをくれた。

またタクシーに乗って彼のおすすめの店に行き、 パスタと肉とビールを注文した。店の主人の英語が上手で、とてもうれしかったのを覚えている。

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うれしかったのでビールは2本。笑

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宿探し

店から出ると、彼がしきりに宿を探そうと言ってきた。

わざわざ店に連れてきたこと、宿に連れていきたがっていること、 あまりにも宿を探そうと主張することから、宿を見つけた別れ際に、これだけ親切にしてやったんだから金をよこせと 言われるシーンが頭に浮かんできた。

エチオピアでは、あちらから近づいて親切にしてくる人間の95%が 最後に金を要求してくるからである。彼もその種の人間かと警戒し、宿は自分で探すから問題ないと伝えたが、彼の宿探し熱は収まらず、結局大通り沿いに空いている部屋を見つけてくれた。

彼と途中で合流した彼の奥さんと3人で写真を撮り、 さよならの握手を交わす。

さぁ来るぞ、いくら要求してくるんだ…… と思ったら、 なんとそのまま何も言わずに言ってしまった。彼はどうやら、困っている外国人を見て、 ただ単に親切にしてくれただけのとてもいい人のようだった…。

最後の最後に彼を疑ってしまったことに自責の念を感じると共に、こんなに親切にしてくれた人でも疑わずにはいられなかったこの国の環境に遺憾の意を覚えるのであった。

 

彼らとの3ショット。いいヤツだった。

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彼は言った。「まだ働いてないのに日本からエジプト-南アフリカへの旅行ができるなんてすごいな、エチオピアでは不可能だ。俺たちは南アフリカへのビザも取れないよ。」と。彼は定職に就いている30歳の既婚男性。その時の彼の表情が印象的だった。

なお、日本人は南アフリカの入国に祭しビザは不要である。日本人というだけで、世界ではとてつもなく恵まれていることに気付かされる。

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やはり部屋がしょぼい

部屋はドアの鍵が壊れており、またコンセントも破壊されていたが、 ドアはいすとテーブルで物理的に抑えることで解決し、コンセントは後で直しに来てもらうように頼んで 宿のおかみに宿代の35ブル(460円)を支払った。ベッド自体はまともで、なかなか快適だったのを意外に思う。

寝る前に先ほど路上で買った靴下を開けてみると、 まるで墨のついた手で触れたかのように指の部分が黒ずんでいた。なんやこれ。諦めにも似た薄笑いと共にため息をつきながら、 その発想はなかったと心の中でつぶやいた。

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明日の朝は6時前に起きてバスに乗り、 ここから2日かかるスーダン・ケニアとの国境に近い小さな町ジンカへと向かう。

世界まる見えなどで、下唇に穴を開け円盤のようなものを入れている少数民族を 見たことがある人もいるだろう。ジンカは、彼らムルシ族を初め、10以上もの少数民族の住む村への アクセスの基点となる町である。

そのムルシ族、毎週月曜日は遠い自分たちの村からジンカのマーケットへと日常品の買出しにやって来るという。明日にここアディス・アベバを出れば、月曜日の早朝にはジンカへ着く。村を離れ、一般のエチオピア人たちの生活に溶け込んでいるムルシ族の姿が見られるかもしれない。興奮は高まるばかり。

結局宿の従業員は幾度もの催促に関わらずコンセントを直しにこなかったが、充電せずとも明日の朝のアラーム時間くらいまでは携帯も持ちこたえてくれるだろう。幸い、今日は野生のバッタもコオロギも現れない。安眠できそうな気がした。おやすみアディス・アベバ。

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ヤバイ、エチオピアで風邪引いた

・・・その数時間後、体に熱を感じて目が覚めた。熱い・・・・・・。そして体がだるい・・・。ゴホッと咳をすると、 今まで見たことのないような巨大な黄痰がぼろんと口内から吐き出された。ついにやられたか・・・。

スーダンとの国境から首都アディス・アベバまで3日間のバスの旅中、不注意からほとんど野菜を摂取していなかったことと、劣悪かつ悲惨な衛生・生活環境によるストレスにやられたに違いない。

普段は風邪をひいても中途半端に症状を緩和して結局完治までの期間を長引かせるだけの 風邪薬は飲まないのだが、今日はなんとか朝のバスに乗らないと月曜日にジンカのマーケットへ行けなくなるので、せめてバス乗り場までたどり着ける程度の元気は回復しようと考え、持参した風邪薬を服用した。

起きてからというもの、5分に1回ほどのペースでずっと巨大な黄痰を吐き出し続けている。薬よ、効いてくれ・・・。

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翌日、体調さらに悪化

誰かがドアを叩く音で眼を覚ます。そんな馬鹿なと思い携帯を手に取ると、何のボタンを押しても反応がない。どうやら携帯の電源が切れてアラームが鳴らなかったようだ。

そして最悪なことに、昨夜起きた時より体調が明らかに悪化している。発熱により頭がズキズキし、鼻水が止まらず、吐き出す痰の量は相変わらず異常。持参していた体温計で体温を測ってみたところ37.0度と出たが、 体感的には39.0度だった。

ところが宿の従業員はこちらのそんな事情などつゆ知らず、 ドアの向こうでなにやらよくわからないことを言い続けている。

注意して聞いてみると、どうやらチェックアウト時間を少し過ぎているので、 丸1日分を全額払えと言っているようだ。既に本日のジンカ行きは不可能で、更にこの辛い体調不良の中、 なんと過酷なことを言うものだ。

完全に無視して耳栓アイマスク装着で再び眠りに付き体力を回復したいところなのだが、そうすると本格的に丸1日分の宿代460円を払うはめになるので、交渉するため気合で起きる。

こちらの言い分はこうである。

チェックアウト時間を逃したのは事実だが、それは再三の催促にも関わらずチェックイン時に直すと約束したコンセントが直されず、バッテリー切れによりアラームとして使っていた携帯電話が動作しなかったからである。最初の約束通りにコンセントが直されていれば、チェックアウト時間に遅れることはなかった。更に言うならば、この部屋はドアの鍵も壊れている。

ぼくの提案によりテーブルと椅子で物理的にドアを開閉不可能にすることで鍵の代替にしているが、本来は客を取るに十分たる部屋ではない。以上2つの理由より、チェックアウト時間に遅れたことに追加料金を払うことは妥当ではない。

という旨の内容を徹底的に説明しようとするが、やはり言語の壁は厚い。ぼくはこれくらいの説明なら英語で伝えられるが、 相手の母語はアムハラ語。しかも今絶賛怒り中。

英語が多少わかる人たちを呼んでもらおうとするが、それにすら時間がかかる。話の途中に咳込み痰が出て外に吐き出しに行こうとすると、 逃げようとしていると思ったのか数人で全力で止められる。w

「すいません、すぐ戻ります」と言っても理解してもらえないのは大変だ。ついに英語を話す人が現れたので、壊れたままの部屋のコンセントと 壊れたドアを実際に指差しながら、この事情の元、チェックアウトの遅れによって更に1日分の宿代を払うのは正当でないという旨を何回も繰り返し主張。30分ほど経ったところでようやく理解してくれたようで、 ついにお咎めなしで宿を出ることができた。

熱と頭痛と鼻水と痰で弱り切っている頃にこれは大変。ホントに大変だった。あっちの勢いハンパじゃないし。泣きっ面に蜂とはマジでこのこと(`;ω;´)

こうして明日の早朝のバスまで無駄に時間ができてしまったので、とりあえずレストラン(というと語弊がある。飯屋などが妥当だが、美しくないのでレストランと書く。)と、今日泊まる良さそうな宿を探して大通り脇の歩道をふらふらと歩き回る。

ここで、ブンナベットと呼ばれるエチオピアの典型的な宿の形態を説明しておこう。

ブンナとはコーヒーを意味する語で、その名の通りブンナベットはエチオピア各地に無数にあるコーヒーショップ(=レストラン) の厨房の隣の小さな通路を抜け、その先にある中庭を覆うよう円形に作られた小さなワンルームのこと。

うまく説明できていないことは確定的に明らかなので、イメージ図を作ってみた。

 

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だいたいこんなかんじ。

このブンナベットが宿泊費およそ20ブル~35ブル(270円~460円)ほどで、
エチオピアで最も安い宿泊施設として広く広まっている。

ふとある時なぜこんなにホテルが多いのか疑問に思ったが、スーダンからアディス・アベバまで3日を要したことを思い出し、疑問は一気に解決した。長距離の交通手段としてバスが非常に重宝されており、また道路状況・国土の広さにより目的地まで1日で到着できないことから、中継地点となる大きな都市に低料金で宿泊できる施設は必要不可欠なのだ。

 

話を元に戻そう。そう、宿とレストランを探していたんだった。宿とレストラン、これはこの国では同じ店の敷地内にあるので、大変便利。ただ… レストランの衛生環境は本当にとんでもないもので、厨房から数メートル離れたところに肉をそぎ落とした後の骨がむき出しで山のように積まれており、 当然のごとくハエがこんもり溜まっている。

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CJから一言

9年前、22歳当時、帰国直後に書き溜めた文章は以上です。アフリカ大陸縦断の過程で8ヶ国に行きましたが、このエチオピアでまだ3ヶ国目(エジプト→ スーダン→ エチオピア)。残りのエピソードは当時のことを思い出しながら独立したネタとして書いていきます。読んで頂きありがとうございました。続編をお楽しみに!

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